自分では雑草を食べることはほとんどないのですが、
雑草を食しているシーンはわくわくします。
私が今まで読んだ小説の中で、
雑草(野草)を食べるシーンがある作品を4つご紹介したいと思います。
簡単なあらすじと、物語の中で食べている雑草を掲載しています。
雑草を食べるシーンのある小説
植物図鑑/有川浩
映画化もされた有川浩氏の「植物図鑑」。
主人公の女性が植物に詳しいイケメン男性を拾うところから話が始まる恋愛小説。
節約のため、二人で食べられる雑草を「狩り」に行きます。
物語の中で食べている雑草(野草)はこちら。
- フキ、フキノトウ
- ツクシ
- ノビル
- セイヨウカラシナ
- タンポポ
- イヌガラシ
- スカシタゴボウ
- ワラビ
- イタドリ
- ユキノシタ
- クレソン
- ノイチゴ
- イヌビユ
- スベリヒユ
- アップルミント
- ヨモギ
恋愛小説はあまり得意ではないのですが、
料理の描写が多く、とても美味しそうに描かれています。
文庫版でも、物語に出てくる植物のカラー写真が掲載されているのが良いです。
私はほとんど雑草を摘んで食べたりしないのですが、
以前、スベリヒユが庭に生えた時に思い切って食べてみました。
その時の記事はこちら
ひなた弁当/山本甲士
リストラされたサラリーマンのお話。
ドングリを拾って食べたことをきっかけに、
とりあえず食べ物がただで手に入れば生きていける、と、
雑草を摘んだり釣りをしたりして暮らしている内に、
新たな人生が始まっていきます。
物語の中で食べている雑草(野草)はこちら。
- ドングリ
- タンポポ
- ミツバ
- ノビル
- フキ
- ナズナ
- ハコベ
- キクイモ
- ギンナン
秋のお話なので、雑草よりも釣りがメインといった感じになっています。
冒頭のリストラ部分がちょっと長いかなと思ったのですが、
採集生活開始後は料理の描写が多くなり、楽しめました。
街を食べる/村田沙耶香
都会に出てきて野菜が食べられなくなった主人公が、
雑草を食べるようになるお話。
物語の中で食べている雑草(野草)はこちら。
- タンポポ
- オオバコ
- ハルジオン
- クローバー
- どくだみ
- ペンペン草(ナズナ)
都会に生える雑草を食べるまでの葛藤の描写が素晴らしく、
私も街の雑草を食べられるようになったら、
凝り固まった価値観をぶち壊せるのだろうか、なんて考えさせられました。
※注意
「生命式」という短編集の中の1作です。
命や性を独特な見方で描いた作品も掲載されており、
読む方によってはグロテスクだと感じる内容もあると思いますので、
苦手な方はお気を付けください。
からくりからくさ/梨木果歩
古い日本家屋で共同生活を送る4人の女性たちのお話。
共同生活の中で、雑草だらけの庭をどうにかするため雑草を食べるシーンが出てきます。
物語の中で食べている雑草(野草)はこちら。
- ヨモギ
- タンポポ
- ノゲシ
- ヨメナ
- ハコベ
- カラスノエンドウ
- スズメノエンドウ
- 露草
- 葛の花
染色や織物などの手仕事に携わりながら、
それぞれが抱えた問題や人生が絡まり合い物語が紡がれていきます。
雑草を食べることがメインのお話ではありませんが、
とても素敵な作品です。
まとめ
雑草を食べるシーンがある小説4選をご紹介しました。
気になる作品があればぜひご一読ください。