【春~初夏の雑草】ハルジオン-ヒメジョオンとの違いを見分ける4つのポイント

ハルジオン

4月下旬頃から、よく見かけるようになるハルジオン(春紫苑)。

和名 ハルジオン(春紫苑)
英名 Philadelphia Fleabane
分類 キク科ムカシヨモギ属の多年草
花の特徴 花の色:ピンク/白(舌状花)と黄色(筒状花)、
大きさ:全体で約2cm~2.5cm
開花時期 4月~7月
ハルジオン
4月下旬、OLYMPUS OM-D E-M10MarkⅡ で撮影。

ヒメジョオンとの見分け方

よく似ている雑草に、ヒメジョオン(姫女菀)があります。

この2つはよく似ていて、見分ける方法として、
花の色や蕾の向きだとか、背の高さだとかいろいろありますが、
どれもいまいち決め手となりません。

はっきりした区別がつくのは、以下の4つのポイントだと思います。

  ハルジオン ヒメジョオン
開花時期 4月~5月 5月~晩秋
花(舌状花の部分) 細くて枚数が多い 太めで枚数が少ない
茎の中 空洞 中身が詰まっている
葉の付き方 茎を抱き込むように付く 葉を抱き込まない

開花時期

ハルジオンはヒメジョオンより早く咲き始めます。

個人的には4月下旬頃に見られるのは、ほぼハルジオンだと思っています。

5月中旬以降は両方咲き始めるので、これだけでは判別が難しくなります。

4月下旬、OLYMPUS OM-D E-M10MarkII で撮影。

ハルジオンやヒメジョオンの花びらのように見える部分は、
1つ1つが舌状花(ぜつじょうか)と呼ばれる花です。

中心の黄色い部分も筒状花(とうじょうか)と呼ばれる小さい花の集まりで、
キク科の植物は、この2種類の花でできているものが多いです。


春先のハルジオンの舌状花は糸のように細く繊細で、
夏の時期も咲くヒメジョオンは、幅が太くしっかりしています。

ハルジオンとアオスジアゲハ
ハルジオン。4月下旬、OLYMPUS OM-D E-M10MarkⅡで撮影。
ハルジオンとアオスジアゲハ
ハルジオン。4月下旬、OLYMPUS OM-D E-M10MarkⅡで撮影。
ヒメジョオン
ヒメジョオン。6月中旬、RICOH GX100で撮影。

茎の中

ハルジオンは茎の中が空洞になっており、
ヒメジョオンは中身が詰まっています。

この確認方法だと間違いはないのでしょうが、
散歩中にぱっと見て何の雑草が知りたいので、
個人的にはこれで確認したことはありません。

葉っぱの付き方

個人的に見分けで一番わかりやすいポイントは、
葉っぱの付き方だと思っています。

ハルジオンは、茎を抱き込むように葉っぱが付くため、
葉っぱがボリューミーなイメージです。

ハルジオン
ハルジオン。4月下旬、OLYMPUS OM-D E-M10MarkⅡ で撮影。

一方、ヒメジョオンは、葉っぱが茎を抱き込まず、
全体的にすっきりしたイメージです。

2020.6.11
写真を追加しました。

ヒメジョオン
ヒメジョオン。6月上旬、OLYMPUS OM-D E-M10MarkⅡ で撮影。

ヒメジョオンの記事はこちら

 

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