【初夏~夏の雑草】紫のグラデーションが美しい-ナヨクサフジ-クサフジとの違いも

ナヨクサフジ
6月上旬、OM-D E-M10MarkⅡで撮影。

ナヨクサフジ

6月上旬、河川敷を散歩していたら、
背丈の高い雑草の中に、紫のグラデーションがきれいな花が咲き乱れていました。
マメ科のナヨクサフジ(弱草藤)です。

和名 ナヨクサフジ(弱草藤)
英名 Hairy vetch
分類 マメ科ソラマメ属の一年草、越年草
花の特徴 花の色:紫、大きさ:約1.5cm
開花時期 5月~8月

蝶の形の花

ナヨクサフジ
6月上旬、OM-D E-M10MarkⅡで撮影。

ナヨクサフジはほとんどのマメ科の花がそうであるように、
正面から見ると蝶のような形に見える、
蝶形花(ちょうけいか)という花の形をしています。

正面からの写真がないので申し訳ないですが、
横からみた筒状の細長い形でも、マメ科の花というのがわかります。

他のマメ科の雑草

カラスノエンドウやスズメノエンドウはわかりやすいですが、
シロツメクサムラサキツメクサ(アカツメクサ)コメツブツメクサクスダマツメクサも、
小さい1つ1つの花は同様に蝶の形になっています。

クサフジとの違い

在来種にクサフジ(草藤)という、花の形がフジに似た雑草があり、
ナヨクサフジは、このクサフジより茎が細いため、「弱草藤」となったようです。

ただ、「なよなよしている」は漢字で「嫋々している」と書くので、
本来は「嫋草藤」なのではないかなぁと思うのですが…

花の長さ

クサフジは、花の筒の部分(爪部)と先端の開いた部分(舷部)が同じくらいの長さですが、
ナヨクサフジは筒の部分が倍くらい長くなっているので、全体的に長細いイメージになります。

オオアレチノギクとナヨクサフジ
6月上旬、OM-D E-M10MarkⅡで撮影。

花の付き方

萼の先から出ている、花を支えるための茎の部分を花柄(かへい)と言います。
(さくらんぼで言うと、実についている枝みたいな部分のことです。)

クサフジは筒状の萼の下に花柄が付くのですが、
ナヨクサフジは萼の横に花柄が付いています。

ヒゲナガハナバチとい思われるものとナヨクサフジ、クサフジとの違い
6月上旬、OM-D E-M10MarkⅡで撮影。

そのため、おしりが出っ張ったような感じに花が付きます。

ヒゲナガハナバチらしきものはピントが甘いですが、
この写真が一番わかりやすかったので。

葉の枚数

葉っぱは、クサフジの方が枚数が多いので密集している感じですが、
ナヨクサフジは枚数が少なく、飛び飛びに付いているイメージです。

ナヨクサフジ
6月上旬、OM-D E-M10MarkⅡで撮影。

ビロードクサフジとの違い

ビロードクサフジという種類もあり、こちらはナヨクサフジと同様に花が長く、
萼の横に花柄が付いています。

違いを見分けるポイントは以下の2点のようです。

茎の太さ

ビロードクサフジは茎が太くしっかりしています。

ナヨクサフジの茎や葉にはほとんど毛がなく、あってもわずかです。

ビロードクサフジの茎や葉には、毛がしっかり生えています。

 

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